今週のメッセージ
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Message
本日の礼拝説教要旨
「死の彼方からの声」 ルカ 16:19-31 Ⅰテモテ 6:7-10,17-19
足立 宏 牧師
【アブラハムは彼に言った。『モーセと預言者たちに耳を傾けないのなら、
たとえ、だれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』】
ルカ16章31節
今日の箇所は、「金持ちとラザロ」と言われるたとえ話で、少し難解です。 このストーリーは、この世で富んだ人はやがて神の前に立つとき苦痛を味わい、 この世で貧しかった人は来たるべき御国で見事に浮かばれるという内容では、全くありません。 この喩えを解く鍵は、少し前にあります。イエスは「神と富に仕えることはできない」(13)と言われました。 それを聴いていたパリサイ人は、イエスをあざ笑いました(14)。そこでイエスは、 「人々の間で尊ばれるものは、神の前では忌み嫌われるものなのです」(15)と宣告されました。 その意味を伝えるのが、「金持ちとラザロ」のストーリーです。その要旨は、人は死んでやがて神の前に立つ。 その時人からの賞賛は、神の前では役に立ちません、という警告なのです。