今週のメッセージ
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Message
本日の礼拝説教要旨
「失敗の中に神のあわれみが」
創世記12:10-20 テトス3:3-7 足立 宏 牧師
【人を恐れるとわなにかかる。しかし主に信頼する者は守られる。】箴言29章25節
パレスチナの地が激しい飢饉に見舞われ、アブラム一家もエジプトに移住せざるを得なくなりました。 エジプトでの問題は、アブラムが美しいサラを妻にしているために殺されるかもしれないということでした。王はその美女が人妻であっても、夫を殺害してでも召し抱えることがあったようです。アブラムはそのことを恐れ、異母妹であった妻サラに、自分たちは、兄と妹だと言うように、あらかじめ頼んでおいたのでしょう(20:12‐13)。これは半分は真実ですが、結果的には妻に姦淫をさせてまで自分の命を救おうとする卑劣なたくらみだと言える行いでした。「カナンの地を与える」との神の約束を受け、祭壇を築き祈ったアブラムが、今このような言動をとるとは、残念なことです。
けれどもこの状況に神が介入されました。最終的にパロはサラと財をアブラムに戻します。このような弱さは、私たちの内にもあります。目に見える状況が切迫してくると、神の御手を忘れ、神なき者のように自分の知恵で対応してしまうのではないでしょうか。
ところが主なる神は、ご自身のご計画のゆえに救いの手を伸ばされるのです。